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年齢とともに太るのはなぜ? (LION)

年齢とともに太るのはなぜ?
(1月31日 LION 新聞全5段広告)


太る原因は生活習慣の積み重ね。商品は、健康的なダイエットをサポートする健康維持成分「ラクトフェリン」。これを飲めば痩せるというわけではない。
日頃から疑問に思うことを表現したキャッチには、目が留まる。残念ながら特効薬の広告ではないが、やっぱりね!と出合い頭に納得した広告を見ているうち、『健康的なダイエット』というコンセプトに引かれていくのだ。

痛くて痛くて、家のことがおざなりに。 (再春館製薬所)

痛くて痛くて、家のことがおざなりに。
(1月29日 再春館製薬所 新聞全5段広告)


『洗濯物を干す時に、肩が痛くて腕が上がらない。』『タオルや雑巾を絞る時に手首が痛い。』など、主婦の日常的な仕事にありがちな痛みを取り上げて共感を獲得したら、痛散湯といういかにも痛みに効きそうな名前の薬が登場。痛みに悩むターゲットを逃がさない、共感即購買という感じの広告だ。

一滴でハリ! (SUNSTAR)

一滴でハリ!
(1月27日 SUNSTAR 新聞全5段広告)


一滴という一言で効力の高さをアピール。また個人によって効果の違いが想定されるので、ハリが出る!とまでは言っていない。短く言い切るキャッチコピーは、強い力で人を引き付け、狙った方向へイメージを誘導したい時に有効だ。逆に、出ます!と自信を持って言い切れれば、誠実な広告となるのだ。

深いコクと華やかな香り。・・・・・(SUNTORY)

深いコクと華やかな香り。
こだわりのうまさは、この素材じゃなきゃつくれない。
(1月25日 SUNTORY 新聞全15段広告)


ザ・プレミアムモルツの広告。ポイントを麦芽・ホップ・水の三つに絞り込んだシンプルな構成なので、長いキャッチフレーズでもすんなり読んでしまう。
ビールの色と同じ金色をベースにしたデザインは、グラスや缶の水滴をはじめ細部にまでこだわりが感じられて、商品のクリティーの高さを印象付ける。

夢よ、もう一階。  (積水ハウス)

夢よ、もう一階。
(1月24日 積水ハウス 新聞全15段広告)


一世帯から二世帯、さらに店舗併用等へと3階、4階にすることで家の可能性を広げる多用途住宅。もういっかい、と韻を踏んだキャッチがなるほど!と思わせる。気がかりな相続や収益性など、土地活用の有効性を説明して付加価値の高さをアピールしている。
ビジュアルはもう少し予算をかけて、もっと知恵を絞ってもよかったのではと思うぐらい味気ない。残念。

モニター様 大募集! (Asahi)

モニター様 大募集!
(1月23日 Asahi 新聞全15段広告)


アサヒの通信販売限定商品「グルコサミン+コンドロイチン」。先着1000名のモニターを募集して、お試しサンプルを1000円で提供している。割引価格で30日分が3,024円だから、お試しサンプル20日分1000円はお得だと言える。でも・・・・・
サンプルを購入させるだけで、購入者からの反応を受け取る姿勢がどこにもない。ひょっとしたらモニターになれば無料で商品をもらえるという先入観を利用した、おとり広告?。紛らわしい広告を出す企業は信用できない、それを掲載している新聞社も共犯!?。

自分の夢まで、自己採点しないでください。 (河合塾)

自分の夢まで、自己採点しないでください。
(1月20日 河合塾 新聞全15段広告)


センター試験を終えた受験生に贈る言葉。このメッセージで受験生といっしょに夢を追いかける河合塾の姿勢を伝えながら、春からの再チャレンジを促している。

アクタス史上最大級 10,000人の・・・・ (ACTUS)

アクタス史上最大級 10,000人のインテリアサポートキャンペーン
(1月17日 ACTUS 新聞全15段広告)


先着10000万名に、10万円以上購入しないと使えないという条件付10000円分のアクタスお買い物チケットをプレゼントするそうだ。普通は10万円分買えば一割引きするという値引きセールにするところだが、仕組みや表現の工夫によってお得感や早い者勝ち感覚の強いキャンペーンに創り変えたのだ。企画倒れにならないことを祈ろう!

二世帯住宅は『事情より、愛情。』 (MISAWA)

二世帯住宅は『事情より、愛情。』
(1月15日 MISAWA 新聞突出し広告)


『事情より、愛情』というキャッチは、いろんな受け取り方をさせる。①世帯間の事情は無視して、愛情をもって暮らせば幸せ。②問題の多い住宅事情を諦めて、愛を育てる暮らし。③家族ひとりひとりの事情より、みんなを思う愛情設計。など、住宅メーカーとしては、かなり施主を突き放したメッセージだ。・・・・・・・・・制作の意図は、ふたつの情で韻を踏んだフレーズを楽しんでもらいたいだけかも知れないが。

試したいもの、ぜんぶ試せる、 (再春館製薬所)

試したいもの、ぜんぶ試せる、「8点セット」。
(1月14日 再春館製薬所 新聞5段広告)


『年齢肌ひとすじ』ドモホルンリンクルお試しセットの広告。アンチエイジングという言葉は一言も無いが、年齢肌というワードでアンチエイジングを期待させている。嘘はついていない、誤解させるような表現もない、期待するのは客の自由なのである。
お試しというのは、商品に自信が無ければ出来ない。それが8点全部というのは、メーカーとしてはある意味、新規開拓だけではなく信頼性アップにつながるイメージ戦略なのかも。

「20歳以上ですか?」の・・・・・ (AEON)

「20歳以上ですか?」のタッチパネルでの確認をあらためます。
(1月13日 AEON 新聞15段広告)


酒類・タバコ販売時の年齢確認を、タッチパネルから従業員確認に変更するそうだ。理由は、明らかに20歳以上とわかる方に、年齢確認でお手数をかけるのは申し訳ないからだそうだ。「未成年者には販売しない、成年者には気持ちよくご購入いただく。」と明記してあるので、販売の厳格化をサービスの観点から言い改めた感じだ。
「成人・・・・・・・・・・・・・お祝い申し上げます。イオンは、大人の自覚と責任を持って歩む皆さまを応援します」こんなコピーで成人のお祝いを締めているが、社員に訓示を垂れるのなら構わないけれど。お客様に?大丈夫?何か忘れてない?

男の自身 変幻自在 (宝力本舗)

男の自身 変幻自在
(1月11日 宝力本舗 新聞5段広告)


唐・華南で栄華を極めた有力豪族の伝承食と言われる『ニョイピン』。そのニョイピンをさらに進化させて、アミノ酸「L-シトルリン」をはじめ、烏骨鶏卵、マカ、ローヤルゼリーなど9種類の活力源を配合したそうだ。門外不出というワードで希少価値を高め、効く!とは表現できないので「即刻、臨戦態勢じゃ!」というキャプションで効果をアピールしている。色んな表現があるものだと感心させられる広告だ

たった0.1ミリで、チョコレートの・・・ (meji)

たった0.1ミリで、チョコレートのおいしさは変わる。
(1月9日 meiji 新聞15段広告)


「メイジのだいじ」をテーマに、商品開発へのこだわりをアピールしている。0.1ミリでチョコの味が変わるというのは、意外性のある話だ。たとえばミルクチョコレートの角が厚くて真ん中が薄いカタチは、ミルクの濃厚さとカカオ感を味わうための設計だそうだ。技術力の高さを印象付ける説得力のある広告で、次の展開が楽しみだ。

安心を託されたドクターのように、・・・ (YANASE)

安心を託されたドクターのように、
ヤナセは、愛車と向き合っている。
(1月8日 YANASE 新聞15段広告)


「クルマはつくらない。クルマのある人生をつくっている。」という洒落の効いたコーポレートスローガンが、紙面下のロゴ左横に記載してある。人を載せて運ぶだけのクルマではなく、オーナーの趣味・嗜好・ステータスに応えるクルマを提供するヤナセらしいスローガンだ。
輸入車点検のスペシャリストという表現については、輸入車を扱っている以上、アフターに責任を持つのは当たり前のことだ。輸入車の整備に関してはライバルが少なく、殿様を相手にする殿様商売的な広告になっていて、庶民感覚はない。

ブルックス、19の約束。 (ブルックス)

ブルックス、19の約束。
(1月6日 ブルックス 新聞15段広告)


製造から販売までのブルックスならではのこだわりを「19の約束」に集約。羅列するだけではインパクトがないので、一杯10gや一杯19円を大きくしてメリハリをつけている。
19という数字をテーマにして表現を練り直せば、もう少しアピール力を高めることができそうだ。または19という数字にこだわりが無いのなら、数を10個以内に整理したほうが伝わりやすくなるのでは。

ずっとずっと付き合っていくものだから。 (SHARP)

ずっとずっと付き合っていくものだから。
私の家の屋根には、シャープのソーラーがあります。
(1月5日 SHARP
 新聞15段広告)


ソーラーパネル市場を牽引してきたシャープが、耐久性やアフターサービスへと商品力の強化を図っているようだ。発電効率は最重要課題だが、抜いたり抜かれたりで№1を維持するのは難しい。それなら、付加価値の高い商品に!というところでしょうか。

過去が、嫉妬する、美しさ。 (YSL)

過去が、嫉妬する、美しさ。
(1月4日 YVES SAINT LAURENT
 新聞15段広告)


もっともっと美しくなりたいと願う気持ちを表現する言葉は無数にあるが、このフレーズはインパクトがある。ターゲットに呼びかけることもなく、ツンとした感じが別格を感じさせるのだ。ビジュアルは、商品を神秘的に見せることができれば成功。人物などの現実味があっては別世界ではなくなるのだ。

一番うまいビールを、つくるんだ。 (KIRIN)

一番うまいビールを、つくるんだ。
(1月3日 KIRIN
 新聞15段広告)


年始の企業広告は、例年なら挨拶がてらの当たり障りのない感謝の言葉の羅列だが、今年はどの企業も様子が変わってきたようだ。企業ビジョンが明確化され、広告に表現されるメッセージにも活動の方向性が示されている。その中でもキリンビールは、ストレートな言葉で力強い企業イメージを印象付けた。

日本は、もういちど、試される。 (TOYOTA)

日本は、もういちど、試される。
(1月1日 TOYOTA
 新聞15段広告)


トヨタの『Re BORN』シリーズ。信長・秀吉に扮したビートたけし・木村拓也が登場して、挑戦的なキャッチフレーズと共にCMへの期待感=企業への期待感を高めている。
ビッグな配役や謎の多いストーリー展開で創られたCMの世界が、パナソニック・積水ハウス・メルセデスベンツなど、他社のお正月広告を抑えて抜群の存在感を見せている。