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顧客情報

たとえばプレゼントを選ぶ時、好きな人が喜んでくれるものを一所懸命考える。商売をする時は、お客様の気に入ってもらえるモノを仕入れる。どちらも気持ちは同じなのに、商売の方が格段に難しいのは何故でしょうか?
たくさんの商品の中から一人のために選ぶのと、たった一つの商品をたくさんの人に売るのとでは条件が違いすぎるから?でも、お客様の細かなデータがあれば一対一に近い関係で商売ができるのではないでしょうか。顧客データの量が増えれば増えるほど販売のチャンスが多くなるのです。
下記を参考にして、日頃のお付き合いで集めた情報を整理してみてください。不明な点は日頃の会話の中で聞き出して、より多くの人から、より多くの情報を収集。品揃えやサービス、陳列の仕方などの参考資料として活用してください。ターゲットや商圏内の地域に対して、新しい希望が見えてきたらしめたもの。ただし、かなり中身の濃い個人情報となりますので取り扱いには、十分な配慮が必要です。

ターゲットのプロフィール 
 年齢  
 性別  
 職業  
 趣味  
 所得  
 家族構成(子供の有無・人数、同居老人等)  
 住居地域  
 住居形態(一戸建・分譲マンション・賃貸アパート等)  

ターゲットの慣習
 来店実態(週に何回)  
 購入品目  
 購入量  
 購入時期  
 購入頻度  
 購入方法(現金・クレジットカード等)  
 購入動機  
 購入に関しての影響者  
 好むブランド・商品  
 嫌いなブランド・商品  

社名・店名の付け方

オープンの告知チラシを作る段階になっても、まだ社名や店名が決まらないことがあります。でも後で変更すると再度オープンのやり直しになるので、納得しないまま開店はできません。

自分の名前を入れて株式会社○○商店とするのは登記上は問題ありません。しかしありふれた名称は商標権の登録ができないので、近所に同じ名前の競合が現れた時に問題となります。その他にもうっかりしていると落とし穴がありますので、注意が必要です。

会社・店舗の登記と、社名・店名の商標登録は別物です。会社を設立する場合、会社の名前=商号を登記する必要があります。新会社法では、設立する会社と同じ住所に同一の商号が無ければ、好きな商号を登記することが可能です。極端な話ですが、住所さえ違っていれば隣接する企業と同じ商号を登記できるのです。しかし、好きな商号を登記できるからといって、商標の権利侵害を免除されるわけではないのです。
相手企業側が商号についての商標権を取得していた場合、ある日突然、警告書が送られ、忙しさのあまり無視していると商標権の侵害で訴えられることとなります。開店後の商号の変更は、看板、表札、名刺等が作り直しとなり、かなりの痛手をこうむることとなります。
また、逆の立場に立たされることもあり得ます。近所に同じ業種の同じ名前の店がオープンした場合、すぐに警告すべきですが、商標権を取得していなければやっかいなこととなります。先に営業を開始して、周知されていることを証明する必要があるのです。最悪の場合、相手が先に商標権を取得してしまったら、自店の商号を変更せざるを得なくなります。

使用したい名前があれば、簡単な商標調査なら特許庁・特許電子図書館のホームページで無料で調べられます。しかしその時は問題なくても、後日商標を取得される可能性がありますので、詳しい商標調査は特許事務所や商標調査会社に依頼した方が確実です。登録商標の簡易表示として商標の側に『Rマーク』が付いていることが多いので、自分が取得した場合、これから取得する場合、トラブルを避けるためにも覚えておきましょう。

ネーミングの基本方針を決めて、納得の行く効果的な社名・店名を付けましょう。
新しい市場には、競合店を利用する常連様をはじめ、既存の企業やお店に不満を持つお客様、見たことも無い珍しいものを待ち望んでいるお客様などが混在しています。どんなニーズがあるのか、どのニーズに応えるのか、基本方針の設定までには、以下の三つの要素を洗い出す必要があります。
市場・競合環境
何が出来る、何が出来ない、少し頑張れば地域で一番になれる得意分野がある、既存店がしっかりしているので入り込む実力は無いなど、市場や競合を基準にして商品・サービスを判断する。可能・不可能を明確にして、企業・店舗の主力となる営業方針を決定します。
ターゲットイメージ
自社企業・自店の商圏エリアを設定し、そのなかで暮らす人々の世代構成、年収、家族構成、趣味・嗜好を把握すること。お客様のモデルイメージを想像しながら、喜ばれる商品・サービス、興味を引くキーワードを探し出します。工務店など信頼性が重要な業種は、英語を使った名前や奇抜な名前より、経営者の苗字を素直に入れた方が記憶に残りやすく、信用されやすい傾向があります。
飲食店は、おいしそうであること、料理の特徴や店の雰囲気と違和感がないこと。例えば話題性にこだわるあまり、うどん屋さんが「のび太うどん」という名前だと記憶には残りやすくなりますが、おいしい印象は伝わりません。
セールスポイント
お客様に、何を提供し、どのように生活に役立ち、喜んでもらえるのか。そのために何をする企業・店なのかを決めることが重要です。飲食店なら提供できるメニューによって他店との違いは明確ですが、付加価値を作ることが市場での競争を有利にします。たとえば店内装飾を山小屋風にして別世界を演出したり、また材料の仕入れシステムに工夫があったりなど、入りやすい店・楽しませる店・あるいは健康重視なのか決めて、お客様に優位点の魅力が伝わるように工夫する必要があります。小売店の場合は、幅広く商品を揃えながら何か得意の分野を持つことが個性になります。
その特化した販売力が市場でのセールスポイントになります。
以上の市場・競合環境、ターゲットイメージ、セールスポイントを把握したところで、候補ネーミング案を照らし合わせて判断します。

クレーマーと注釈

チラシを不特定多数の人々に配るということは、悪質なクレーマーにも情報が伝わるということ。チラシのちょっとした油断を突かれると厄介なことに発展しそうです。悪い噂を広められたりすると、営業上の損害を被りかねません。そうならないために、不安なところには注釈を入れるようにしましょう。ただし商品名や価格、電話番号、所在地等の校正ミスは逃げようがないのでご注意を。

クレーマーは①感情型、②知性型、③感情と知性のミックス型の3つに大別できるそうです。
感情型に対しては、とにかく低姿勢であやまること。
知性型には、相手の理屈の聞き役に徹し、反論は決して口にしないこと。
ミックス型に関しては、怒りから始まって後で理屈を付けて自分の行為を正当化するタイプと理屈から始まってその理屈が通らないと激昂するタイプに分かれるようです。

どのタイプか最初はわかりにくいので、一通り話しを聞き、不愉快な思いをさせていることに心から詫びる。それでも収まりそうもなかったら、素性を教えてもらうことが交渉の前提であることを告げながらメモ帳や録音機を出してまず相手の名前と住所、電話番号を聞く。相手が沈黙したら、何か言い出すまでじっと待つ。不用意な発言は控える。あまりにしつこいようなら、業務妨害で警察に通報する。・・・・・
とまぁ、お客様をここまで悪者扱いすることに心が痛みますが、悪質なものはここまでやらないと駄目かも知れません。理想を言えば、お客様をクレーマーなどと決め付けず、お話を素直に受け止めて、今後の教訓とするほうが仕事は楽しいし、お店のためにもなる。本来、お店とお客様の関係とは、そうありたいものです。

商品の色がチラシと微妙に違う
※掲載の商品写真の色は実物とは多少異なります。店頭にてご確認ください。
商品の数に不安がある
※商品数には限りがあります。売り切れの場合は、ご容赦願います。
あるいは「※○○個限定」にしてしまう。
実物ではない写真を使用
※掲載の写真はイメージです。実際とは異なります。
案内用の地図
※掲載の地図は略図のため、省略している道路等があります。
景品をつける時
 ※プレゼントの○○は無くなり次第、同等品に代えさせていただく場合があります。
(必要ならば)
※プレゼントは一家族様につき一つとさせて頂きます。
※学生・未成年者の方は対象外となります。

文字校正のポイント

チラシの重要ポイントである商品名・価格・電話番号は、文字校正の最重要ポイントです。ある大手の不動産販売会社が、物件価格4580万円を誤って4580円とチラシに表記。来場されたお客様に掲載の値段で売ってくれと迫られたそうです。連絡先の間違いは、該当する方に大変なご迷惑をかけることになります。お詫びなど、後の対応が悪いと、相手をさらに怒らせてしまって裁判、慰謝料ということにまで発展しかねません。
チラシは宣伝ツールの中でも特に即効性のある媒体です。それだけに価格や商品名、連絡先などに間違いがあると深刻な事態に発展することがあります。

文章のいい間違いにもご注意を! 以前、スーパーの駐車場の看板にこんな言い間違いがありました。「当駐車場内の事故・盗難に対する責任は、一切負いかねませんので、ご了承願います。」

告知チラシVS説得チラシ

「告知チラシ」と「説得チラシ」のどちらが有効でしょうか?情報洪水に現代において、告知するだけの広告にはあまり意味が無いと言ってもいいでしょう。ふと見た一瞬で要不要を判断されるのですから、データを載せた説得にも時間を割いてもらえません。

大切なのは、これから売ろうとしている商品・サービスはどちらのタイプが有効か判別しておくこと。
その上で、ニュース性を見つけることです。ニュース性を言葉のテクニックで演出しても見透かされます。ニュース性のある「告知チラシ」とは、たとえば産地直送、とれたて地元野菜など。商品そのもののニュースをストレートに伝えること。ニュース性のある「説得チラシ」とは、「ご存知ですか?肩こりは、タイプによってツボが変わる。」「もったいない車検。使える部品は、換えない。」など、独自の主張をニュースにして端的に伝えること。

告知チラシ・説得チラシどちらにしても消費者にとってどんな朗報があるのか、探すことです。常に生活者の役に立つチラシ作りを心がけることこそ成功への近道と信じましょう。

広告不信

1950年代まで、商品は出せば売れる時代でした。広告は商品を告知するだけでニュースになった。商品そのものが広告の主役でした。
50年代後半から高度経済成長期が始まると市場には競合商品がひしめくようになり、消費者は選ぶことに喜びを覚えていくのです。
60年代に入ると、画期的な新製品は出尽くした感があり、消費者が商品に感動し難くなりました。
商品の部分的な進化(付加価値)が広告のテーマになると、何が新しいのか納得させる説得力が必要になってきました。
成長が右肩上がりの70年代、オイルショックの影響や公害問題など、急激な発展のツケが回ってきて大量生産、大量消費に疑問が生まれました。モノに囲まれた消費者たちが本当の豊かさを模索する風潮に応えて、生活提案型の広告が主流となりました。多種多様なメーカー・企業から送り出される生活提案の情報洪水の中で、消費者は広告に踊らされるのに次第に飽きてきました。
低成長ながら経済が世界トップレベルで安定した80年代は、ライフスタイルの多様化が進み、生活者の勝手好き好きに応えて多品種少量販売の市場が形成されました。商品を売るために企業が送り出す生活提案が、ライフスタイルの細分化が進んで届き難くなりました。

バブル経済の崩壊。不景気が進行する90年代は、商品名の連呼型広告が登場しました。日々の情報量の多さに加え、生活者は必要な情報のみをチョイスするようになり、広告への注目率が下がり始めました。(正しくは、注目率の低さに企業が気付いた。)たとえば新聞広告を見る時間は、わずか3秒を切ると言われるようになった。その3秒で情報を伝え、商品名を覚えてもらうために広告メッセージの記号化が始まった時代でした。
キーワードとしての商品名が広告の主役になった2000年代はどうでしょうか。不景気の長いトンネルを手探りで進み、途中でリーマンショックという崩落事故まであって、デフレ広告を取り巻く環境に改善の兆しは見えません。それどころか産地偽装とか、メーカー工場のモラルの低下とか、商品そのものの信頼性も失われつつあります。消費者は、商品にも広告にも用心深くなりました。

商品を情報化すること、それが広告の役割です。魅力のある情報でなければ、人は興味を持ってくれません。いつの間にか商品の魅力を増幅させることが広告の主な役目になり、ついに化けの皮が剥がれて信用を失ったのです。

誇大広告

商品への自信が、チラシを作る時に思わぬ落とし穴になることに。「誰にでも効く薬」、「世界一の○○○品」など、世間一般では通用しない自分の個人的な思い込みを、チラシにそのまま掲載すると誇大広告になる危険性があります。自信が無い時は公正取引委員会へ、相談を。

誇大広告とまではいかなくても、根拠のない独りよがりの表現は、お客様に不信感を抱かせてしまいます。「このチラシ、なんだか胡散くさいな。やめておこう。」あるいは「チラシを見て来店したものの、思ったものと内容が違うのでガッカリ。もう二度と行くものか。」・・・・・今まで築いた信用をいっぺんに失うことになりかねません。

景品(おまけ)付きのキャンペーンや来場者限定プレゼントキャンペーンなどは、景品表示法で基準が定められています。大企業のプレゼントキャンペーンの景品が、以外と少額な物が多いのはこの法律によって規制されているからです。あまり無茶なことをやっていると、消費者あるいはライバル会社(店)が通報して、公取に発覚ということになります。無理しておまけ付けて御用になってはたまりません。くれぐれもご注意ください。

公正取引委員会というと何だか厳しい感じですが、私自身の経験では担当の方に対して悪い印象を持ったことはありません。何事も勉強だと思って、積極的に相談していただきたいと願っています。

成功する宅配チラシ

オープン告知のチラシを配ったにもかかわらず、店舗にオープンらしい雰囲気が無いとチラシの期待感は不審感に変わります。のぼりやポスターを飾るなど、店頭とチラシとの一体感がアピール力を上げるのです。

長く営業していながら今まで一度もチラシを打ったことが無い場合は、以下の点にご注意ください。最初はあまり反応がなくて当たり前ぐらいの気持ちで望んでください。予算をかけて制作業者に依頼しても成功の確率はそれほど上がりません。コストがもったいないので、はじめの数回は手作りで、ある程度市場やお客様の反応が読めるようになってから制作会社に依頼するようにしましょう。その場合でもまかせっきりにしないように、自分のノウハウをしっかり伝えるようにしてください。(代理店や制作会社は広告のプロではありますが、皆様個々の商売のプロではありません。そのことを肝に銘じておいて下さい。)手作りからプロがつくったチラシへとグレードアップすることはお店のイメージアップになります。逆のパターンは、内容にもよりますがイメージダウンにつながりかねないので細心の注意が必要です。

宅配チラシのメリット・デメリット

宅配チラシの利点は、狙ったターゲットに直接届けるので無駄が無いということ。手を変え品を変え、時々配布エリアを変えたりしていくうちに、比較的低コストでエリアの特性をつかめるというメリットもあります。お客様の顔が見えるというのは営業上大きな武器になるはずです。

宅配チラシの欠点は、いきなり玄関先という配り方がゲリラ的だということ。素性の分からない企業からいきなりポスティングされたら、そのチラシはまず間違いなく警戒されてゴミ箱行きです。しかし、家の近所のお店となれば話は別です。かえって親しみを感じてもらえることさえあります。宅配チラシの送り元を知っている、お店は悪い印象では無かった、などと日頃の接客がチラシの効果を上げるのです。

双方向マーケティング


企業がメッセージを投げると、どこかに受け取る人がいてくれる。マーケティングの力で、情報を待ち構えてる人を特定して投げることもできる。というのは過去の話。ニーズの多様化した現代は、企業→生活者へから、生活者→企業へと情報が逆流しています。

ボールを投げるのは生活者であり、それをキャッチするのは企業の役目。何が欲しいか、何をして欲しいか、企業は生活者の声、お客様アンケートのおせじ混じりの声ではなく、本音に近いつぶやき(twitter)に耳を澄ますようになったと言われています。

マスの中から人を動かすキーワードを探すのは困難なことですが、大量の個人を知ることによって共通項を探すことはできそうです。つまり個人と個人を結ぶキーワードで、それはコミュニティーの中に発見できるかも知れません。コミュニティーと言っても従来のクラブ活動や地域の町会といった時間や場所を拘束するものではなく、インターネット上のカタチの無い出入り自由のコミュニティ空間のことです。

この空間で個々を繋いでいるのは、共通の好奇心。情報伝達はキャッチボールの過程が必要で、一方通行では届き難いと言われています。まず、メッセージを送る前に受け手の話を聞く。聞いたらメッセージにフィードバックする。興味のある内容だから読んでくれる、さらに意見を聞いてみる。次のメッセージはさらに細かいフィードバックをする。こういった双方向の繰り返しが、販促につながっていくのです。

商品力の演出

機能、デザインが同様の商品は、価格で差別化・優位性をアピールするしかないというのがマーケティングの常識。タレントを使ったCMでイメージアップを図っても、価格が他社より高くていい理由にはならないし、消費者が商品の性能や信頼性が同等と判断すれば、安い方を買う。これは市場の原則です。

価格=価値(妥当) 価格>価値(割高) 価格<価値(割安) 

価格と価値の関係を判断するのは、お客様。売る側は、価格の妥当性を伝え、さらに妥当な価格が割安に感じられる売り方を考える必要があります。

商品・サービスの『個性』とは、競合商品と比べての優位性、差別化のことです。たくさんの商品や情報洪水で埋もれそうな商品の個性を際立たせる、あるいは賢い消費者に向けて商品との出会いを演出する発想力が、売る側に問われているのです。
『売れる個性を見つける、そこにお店の価値がある』と言えるかもしれません。

チラシのパワーアップ

来店されたお客様に「チラシを見て来られましたか?」と聞くだけでいいから、毎回のチラシの効果を調べてデータとして蓄積していくように心がけましょう。「お住まいは、どの辺りですか?」と聞けば、次回宅配の重点地域の参考データとなるのです
。地域の一員でスペシャリストという存在感が、宅配チラシを強くします。商品・サービス・技術などの得意な分野を持っていることで、地域の中で頼りにされている面もあると考えられます。
しかし、新製品の導入やチラシを作る時など、過去の経験で得た知識や思い込みだけでターゲットの好みを決め付けるのは危険です。世代の老化・若返りや人の入れ替わりなどによる地域の変化を見逃さないことが重要です。
チラシを作り、その反応を見ながら、経営を整えていく。チラシ作りは、一連の作業を通して商売の根本を見直すことに直結します。チラシの反応を分析することによって、反省し改良していくポイントが見えてきます。自分たちで作り続けることによるノウハウの蓄積は、企業としての貴重な資源となるのです。

チラシの宣伝コスト

赤字にならないための宣伝コストの計算は、広告効果の経費効率(CPO=コストパーオーダー)宣伝費÷粗利益=販売個数で把握することができます。
宣伝費が30万円で商品の粗利益が2000円だとすると30万円÷2000円=150個、つまり150個以上売らないと利益が出ないことになります。

チラシの一般的なレスポンス率(チラシに対するお問い合わせなどの反響率。業種、地域、商品によって一概には決め付けられません。)を0.3%で計算すると、150÷0.003=50000。150個分のレスポンスを取るためには5万部以上のチラシを撒く必要があるということです。

チラシの印刷費と新聞折込料の単価を10円(地域によって差があります。)に設定した場合、広告経費は50万円。折込チラシ30万円の予算で、150個売るプロモーションプランは成功の可能性が低いということになります。

折込チラシは、地域の特定はできても地域の中のターゲットまでは特定できません。ですから割と無駄が多い。地域・商品・価格帯・ターゲットによって一概には言えませんが、DMのレスポンス率は3%以上だと言われています。
150÷0.03=5000、150個分のレスポンスを取るためのDMの必要部数は5000部。
同じように狙ったお客様だけにお届けする宅配は、顧客データを上手に活用すれば10%超も可能。低コスト・低リスクで成功へ導く最も手軽な媒体なのです。

お客様は、メディアです

チラシは期待感を抱かせて誘導するツール。店頭はお客様のふくらんだ期待に応える場所です
お客様の口コミ宣伝力は絶大。期待に応えたお店には、さらに多くの来客が集まります。
来店客は、市場において最も信頼性の高いメディア。つまり老舗、名店を生んでいるのは、雑誌やTVではなくお客様なのです。

チラシから店内の陳列、サービスまでが首尾一貫していると、お店の個性が伝わりやすくなります。 その首尾一貫をお客様にアピールするために・・・・経営サービスのポリシーを決めてください。ポリシーは、販促活動に対するチェックの指針です。お店のイメージ?品揃え?価格?サービス?セールのタイトル?チラシのイメージ?店内POP?・・・・・ポリシーに基づいてひとつひとつを選ぶのです。

ちょっと先の話になりますが、十年後の目標を設定して成功のシナリオを描いてみましょう。目標は売り上げや支店の数、資産額など、より具体的なものがいいでしょう。十年という長期的な目標に向かって通過点としての五年ほどの中期的目標、一年くらいの短期的目標、さらに季節ごと、月毎の目標を設定します。
ポリシーや目標を明確にすることで、年々・月々・日々の達成に意義が生まれ、販売・販促活動がブレ難くなります。