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ひとひら。初恋の想いを贈る。 (ロクシタン)

ひとひら。初恋の想いを贈る。
(2月27日 ロクシタン 新聞全15段広告)


ひとひら、サクラ、初恋・・・・春らしい言葉で構成された広告。春の出会いに向けて、準備はいいですか?というメッセージを伝えている。
ひとひらの香り、でも春の高揚感やコロンへの期待感は高まると思えるのだが、「チェリーブロッサム」という商品にはもれなく初恋というドラマがついてくるような気分にさせられる、のかも知れない。

この下、海底3,000mに・・・・・ (JXグループ)

この下、海底3,000mに ベトナムの特産品、原油があります。
(2月26日 JXグループ 新聞全15段広告)


エネルギー・資源・素材に係る技術力をテーマにした企業広告シリーズ。現場からの便りという形式で企業のスケール感、技術力の高さ、業務の重要性などをアピールしている。今回は巨大な海底油田を使った迫力のビジュアルと、そこで働くたったひとりの日本人の真摯なメッセージが、人と企業への期待感を高めている。

・・・が「公認」した、高機能トマト・・ (KAGOME)

東京マラソン2014が「公認」した、
高機能トマトっていったい何なんだ?
(2月23日 KAGOME 新聞全15段広告)


通常の1.5倍のリコピンを含み、運動で過剰に発生した活性酸素を消去するトマト。自然食品なのに「機能性野菜」というカテゴリーを創り、野菜やサプリなどとのとの差別化を図っているようだ。キャッチは注目されるスポーツイベントで、その効果が認められたような印象を与えている。

今年の花粉前線予報 (morinaga)

今年の花粉前線予報
(2月21日 morinaga 新聞突出し広告)


花粉症の症状を抑えるというビフィズス菌『BB536』。一面の突出しに日本地図を載せて、全国の花粉飛散予測を紹介している。小さなスペースながら日本地図はよく目立って、花粉が気になる人には見逃せない広告だ。BB536を知らない人には花粉とビフィズス菌の関係がピンと来ないかもしれないが、知るきっかけにはなると思われる。

このお茶で毎日サラサラ実感! (にっこく)

このお茶で毎日サラサラ実感!
(2月19日 にっこく 新聞全5段広告)


常識で考えれば、血液のサラサラ感を実感することはない。その常識を盾に、紛らわしい広告を正当化している。
サブフレーズには「最近”ドロドロ”が気になる方へ」とあり、サラサラ・ドロドロといえば血液のことだと思うのが普通だ。キャッチは、お茶を飲んで血液がサラサラになって、さらにそのサラサラを実感するとアピール!?。しかし、キャッチのサラサラには小さな米印がついていて、注釈には「お茶のあじわい」とある。ドロドロの注釈は、唐突にも「肉の脂質」と記載してある。誇大広告・囮広告を逃れるための姑息な注釈の使い方が目立つ、モラル無用の古代広告だ。

70億人で省エネせよ。 (AsahiKASEI)

問題 70億人で省エネせよ。
(2月17日 AsahiKASEI 新聞全7段広告)


旭化成が提供する『ホール素子』が、家電製品を動かすモーターの回転ロスを検知し、エネルギー効率を飛躍的に向上させているそうだ。『ホール素子』の世界シェア70%だそうで、技術力と社会貢献度の高さをアピールしている。
キャッチの「70億人で・・・・・」というのは、特殊なものではなく日常的な家電製品らしく、インパクトがあってわかりやすい。でも、省エネすべきなのは本当に世界全員なのでしょうか。そう考えると乱暴で傲慢なフレーズに思えてくる。

腹が減っては、料理はできぬ。 (大塚製薬)

腹が減っては、料理はできぬ。
(2月15日 大塚製薬 新聞全5段広告)


大豆スナック「ソイカラ」の広告。大方の主婦は、お菓子をつまみながら夕食の準備に取り掛かるのでしょうね。キャッチフレーズは主婦の気持ちを代弁し、ボディーコピーでは「食べるならヘルシーなもの」へと誘導している。広告の切り口が鋭いので、共感 → 啓蒙 → 誘導 という流れに迷いが無い。

贅沢温泉プレゼント (SUNTORY)

贅沢温泉プレゼント
(2月13日 SUNTORY 新聞突出し広告)


微糖缶コーヒー№1のBOSSは、「熱い声援に、熱い温泉で、お返ししたい。」と温泉旅行のプレゼントキャンペーン中だそうだ。№1の根拠はWebを見ても表示が見当たらないので、缶コーヒー全体なのか、微糖缶コーヒー部門なのか不明だ。とにかく売れてるイメージを盛り上げ、市場に追い風を吹かせ続けるのだ。

人生がラブストーリーでありますように。 (meiji)

人生がラブストーリーでありますように。
(2月11日 meiji 新聞全15段広告)


明治のバレンタイン広告は、「一日チョコレート工場。」というタイトルで、身近な人への感謝の気持ちが綴られている。本命チョコに比べて義理チョコはついでみたいに扱われてきたけれど、明治は「ありがとうの、本命チョコ」という言葉で新しいバレンタインのあり方を提案している。
本命の相手はひとりが普通だが、義理の数は多い。少子化・草食により縮小傾向にある『告白チョコ市場』からの転換だ。

ゴクン!といえば 龍角散 (龍角散)

ゴクン!といえば 龍角散

(2月9日 龍角散 新聞全5段広告)


子ども用に飲みやすくした『らくらく服用ゼリー』や粉薬が苦手な人のために開発した世界初ゼリー状のオブラートなど、サブフレーズで「おクスリがたのしくなった人、手を上げて。」と苦い薬のイメージを一新。キャッチフレーズはお決まりの「ゴホン!といえば・・・・・」を「ゴクン!といえば・・・・・」へ言い換えて、飲みやすさを徹底アピールしている。

・・・・・バレンタイン前には、大豆を。  (大塚製薬)

バレンタインには、チョコを。バレンタイン前には、大豆を。
(2月8日 大塚製薬 新聞全5段広告)


バレンタインで愛を伝える前に、女性に嬉しい栄養素でいっぱいの大豆バー『SOYJOY』でパワー注入を・・・・・という趣旨の広告。バレンタインと大豆という組み合わせは、意外性のある面白いチャレンジだ。
根本的な問題として、商品そのものがバレンタイン仕様になるとかの話題性があればインパクトが出るのだが、広告表現だけでの新しい市場開拓は厳しい。

朝の反省。 (SHサンヘルス)

朝の反省。
(2月5日 SHサンヘルス 新聞全5段広告)


ジステイン・ペプチドやオルニチンが配合された「肝元」の広告。レバーとシジミを毎日食べるのは難しいが、カプセルなら手軽だ。
キャッチの「朝の反省」を見て、共感する中年男性は多いことでしょう。でも、カプセルの製造者「協和発酵バイオ」と発売元「SHサンヘルス」の社名の扱いが小さすぎる。もしもターゲットが、広告主不在の無責任広告という印象を持ったら・・・・・。広告主の信用は商品価値にかかわることなので、社名・ロゴはしっかりと作って大いにアピールすべきだ。

60代。同級生が急に年を・・・・・ (SUNTORY)

60代。同級生が急に年をとり始めた。
(2月4日 SUNTORY 新聞全5段広告)


4つの活力成分を配合したサントリー セサミンEXの広告。キャッチフレーズは老化について共感させ、さらに商品使用・不使用の差をほのめかしている。ビジュアルは誰もが憧れるシェイプアップされた顔無し・年齢不明のボディー。若々しさの象徴としての肉体で、こんな体になれるという表現もないので虚偽はない。
でも50代・60代の健康をテーマにした広告で、若々しい肉体のビジュアルを見せられたら、こんなボディーになれるのかとイメージが湧くものだ。この広告は違法ではないが、フェアじゃない。

残業、いっぱい。抜け毛も、・・・・・ (MSD)

残業、いっぱい。抜け毛も、いっぱい。で、問題です。
(2月2日 MSD 新聞全7段広告)


抜け毛の話題がストレスだとすると、深刻にならないように面白く表現した方が取っ付きやすいのかも知れない。ヘアサイクルとは ①髪の自転車 ②髪の生まれ変わる周期 という2択の問題で、楽しませながら情報を発信している。
ビジュアルの愉快な?抜け毛キャラクターも見慣れてきた。抜け毛キャラクターの親しみやすさが、MSDへの親近感となるのだ。

DRIVING KIDS WITH TOYOTA (TOYOTA)

DRIVING KIDS WITH TOYOTA
(2月1日 TOYOTA 新聞全15段広告)


高校卒業生の免許取得シーズンを狙った御機嫌伺い的な企業広告ではないみたいだ。イラストのタッチはたぶん60年代。KIDSと言われて付加価値を感じるのは、熟年世代だ。
ハイブリッドカーのイメージが定着して、面白いクルマのイメージが希薄になったトヨタ。売れる車を造って儲けるだけの自動車メーカーに将来はない。未来が見えるようなワクワクするクルマを提供することで、企業への期待感を高めたい。具体的には今のところ何も見せないけれど、エコと並走するもう一つのコンセプトを始めるつもりみたいだ。