キーワード

競合

劉邦は項羽に100戦100敗しながらも最後に1勝して、漢の皇帝となったのだそうです。(詳しくは、司馬遼太郎の「項羽と劉邦」をお読みください。)劉邦の一勝への執念を、ぜひ商売にあやかりたいものです。

近所に大型店舗が出来て、どうも調子が悪い。向こうはきれいで広いし、品揃えも豊富で価格も安い、店員も若くて元気がいい、駐車場だって広い。とても勝ち目は無い。・・・・・・・・その諦めたようなため息、ちょっとお待ちください。具体的に何が何円安いか、商品の品質は調べましたか。何が負けて、何で勝っているか、具体的に調べる必要があります。負けているものの中に工夫次第では勝てるものを探し、そういう商品やサービスを充実させていくことを考えてみましょう。

 立地面
 立地条件(交通の便)     
 周辺環境(住宅街、オフィス街、郊外等)    
 客層(利用者の年齢層、職業、居住地)    
 施設面  店舗外観(利用客の評判も知りたい)    
 店内の空間設計(利用客の評判も知りたい)    
 売り場レイアウト(利用客の評判も知りたい)    

 販売面
 商品の品揃え    
 価格    
 商品の品質(安心)    
 付加価値面  カスタマイズ性(親切)    
 スタッフの商品知識(対話)    
 配達等    

 企画・広告面   イベントやセールなど    
 看板・ポスター・大型チラシなど    
 広告代理店または印刷屋

「いい商品をより安く」の精神で頑張っているスーパーは、多くの生活者を支えています。近くにスーパーの無い生活者は、誕生を心待ちにするものです。しかし価格の安さ以外にお客様にとっての存在価値を築けなかったら、新しいスーパーが出来た時、消費者は安い方へ走る。やはり価格の競争力だけではなく、お店の付加価値を創り上げる必要があるのです。