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ポジショニング

なぜ、その商売を始めたのですか。創業時の熱い想いは今もありますか。営業活動を必死にやっていくうちに自分の描いていた店と現実は違っていませんか。もし違っていたら、チラシを作りながら、少しづつ軌道修正をして行きましょう。お店のイメージや商品が変わってお客様が混乱したり常連客を失ったりしないように、軌道修正を始める前に、地域でどのようなポジションにあるのか冷静に分析する必要があります。
●地域でのお店のポジショニング(位置付け・立場)は?
●お客様にどう思われているか
●どこが好かれているのか、どこに不満を感じているか
●地域の人々の生活にどう役立っているか
●競合店と比べてどうか
地域やお客様のこと、お店のこと、商品のこと、スタッフや自分のことをトータルに見つめ直してみましょう。

次に、最も売り上げ構成比の高い稼ぎ頭商品と利は薄いけど人気のある集客商品を見極めます。問題は、稼ぎ頭の商品や人気商品が本当に売りたい商品かどうか、ということ。意欲(本当に売りたい物・サービス)、能力(今の実力・技術力で提供出来る物・サービス)、お客様のニーズ。これら三つのバランスを見てください。そしてそれぞれに具体的な商品を当てはめてください。
●やりたい・売りたいし、やろうと思えばできるのだが、ニーズがない。
●出来ればやりたくない・あまり売りたくない、でもニーズがある。
●やりたい、売りたい、ニーズもある。しかし、実力・技術が伴わない。
●やりたい・売りたい、ニーズもある、十分提供できる実力・技術がある。

意欲だけ、技術だけでは、商売は成立しません。ニーズに応えないで、闇雲に突っ走っても成功の確率は低い。今やるべきことは夢に賭ける冒険ではなく、ニーズを探りながら少しずつ理想に近づくこと。その手段の一つとしてチラシの作り方を工夫しましょう。

人気商品を一番商品にして集客、稼ぎ頭をしっかり訴求して売り上げアップ、そして売りたい商品の魅力をあきらめず訴求していくことです。いま売りたい商品・サービスにニーズがないのは、お客様がその商品・サービスの必要性に気付いていないだけかも知れません。チラシだけでは効果が薄いようなら、店頭でPOPや陳列に工夫して、商品・サービスとの出会いを演出するのもいいでしょう。